画家Pierre Bonnardの事を書きたいと思います。
色彩の輝きが美しい絵画です。
ずいぶん昔、油絵を描く機会がありましたが、先生の、お話される画家はPaul Cézanneが中心でした。Cézanneの色味、色の発色です。
その頃、Bonnardの展覧会を初めて拝見したのですが、キャンバスと、
その上にのせていく絵の具の魔法のような輝き、色と色のパッチワークのような世界に、Cézanneとは違う絵画の世界を感じました。
Bonnardの独自の、絵の具の世界に、
再び絵画を描きたくなる方々も多いのではないかと思います。
自分の感じた色彩を、どこまでも追うような、Bonnardの絵画の世界。
描かれた人々、風景、食卓、ファッションは、美しさだけではなく、Bonnard自身の美学のような可愛らしさも感じる絵画です。
それは幸せの時間の記録のように見えてくるのです。
2017年11月27日