♫春になると、遠い日に聴いた三味線と唄を想い出します。
いつも遠く白い姿を見せていた富士山の頂も綿飴のような淡い雲がかかり、七星天道虫も飛んできました。
過ぎ去った日々の想い出と面影は、うたかたの幻のようです。澄みきった冬の光に浮かんでいた富士山の無垢な白い頂も、やがて春の陽光は届いて薄花桜のシルエットに
変わる事でしょう。
2015年2月